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印章と法律

印鑑登録と証明
印鑑証明事務は、明治4年太政官布告台456号「諸品売買取引心得方定書」により制度としてはじめられ、6年7月5日太政官布告第239号により、実印を捺印していない公文書等は裁判上証拠に相成らず、という通達が発せられました。
現在市町村役場の窓口で行われる印鑑証明は、明治11年太政官布告第32号達府県官職制改定中の戸長職務の概目に起因します。
一般的にその印鑑を用いてなした行為は,その印鑑の所有者の意思に基づいてなした行為をして扱われています。
実印と印鑑証明を所有する者は、本人であるとの推定を受けることと、実印の押印された文書に印鑑登録証明書を添付することによって、その文書が真正に成立したことの推定を受けることによるものです。
はんこは生きている。
  -はんこの法律上の効力-

日本ではどこの家庭でもはんこの2つや3つは置いてあります。書留や小包がきてもはんこ、デパートが品物を届けてくれたときもはんこというように、はんこなしにくらすことはできません。
はんこは実社会において本人の意思表示のしるしとして使うものですが、使い方を誤れば一家を破滅におとし入れるほど大切な役割を持っています。
そこで、私たちが日常使っている実印や認印、拇印などは、法律的にどんな意味をもっているのか説明してみましょう。

【署名とはんこ】

私たちの暮らしには、大なり小なりいくつかの書類が必要ですが、その書面が有効であるためには、かならず、書類を作った人の署名がなければなりません。というのは、署名は、その書面の責任者が誰々さんであるということを示すものだからです。
この署名の方法として自署と記名捺印の2つが認められています。

自署というのは自分で自分の名前を書くことで、一般取引の習慣上、自署の場合でもはんこがなければ、手形小切手の振出をすることができず、契約も成立しません。

記名捺印は、会社や商店など、名前を書かなければならないものをゴム印で捺して記したり、印刷したりして、その下に捺印することによって行う署名方法です。この場合、捺印のないものは署名としての効力がありません。

このように日本では自署であろうと記名捺印であろうと、すべてはんこがものをいうのです。

【うかつにはんこをおすべからず】

それほど大切なはんこですが、自署の場合も含めて、はんこを押す時は、実印とか認印というようなはんこの種類によって、その効力に相違があると思っている人が少なくないようですが、それは誤解です。ただポンとおせば、その効力になんら変わりがないというのが、法律上のきまりですから、はんこを使うときは、よくよく注意しなくてはいけません。それにまた、出来合いのはんこが売られていますから、便利だなと思う反面、他人のはんこを手に入れて、悪いことをしようと思えばいくらでもできるわけです。そこで、はんこの悪用を防ぐために、つぎのような制度が設けられています。

届出印鑑制度

現金を引き出しに銀行や郵便局に行った時、届出たはんこと払戻しの用紙に押したはんこが同じものであるかどうか照し合わせて、まちがいないと認めた場合に払戻しをしてくれます。
はじめの届出印がどれだったか忘れてしまって、ちがうはんこを持っていったために、払戻しをしてもらえなかったという経験をお持ちの方も多いことでしょう。これは事故の発生を防ぐためです。こんな場合、すでに顔なじみで、通帳持参者が本人であるとわかっていても、払戻しはしてくれません。
 
  • 改印届
  はんこをなくしたり、盗まれたりしたときは、それが届印であれば、すぐに関係先に伝えたり、大至急改印届を出さなくてはいけません。そうしないと、そのはんこを悪用されて、財産をいっきょに失う悲劇もおこりかねないのですから、この改印届は大切です。
 
  • 印鑑登録制度
  これは、自分のはんこに相違ないことをおおやけに届けておく制度です。住民登録のある市町村役場に行って、印鑑登録手続きをすると、そのはんこは実印といわれるものになります。このように登録すれば、必要なときに印鑑証明を発行してもらい、不動産登記その他の手続きをすることができます。
 


〈実印〉

実印は1人につき1個しか認められていません。実印にしようと思うはんこは、材質はゴム以外で、大きさは20ミリ以内のものとされています。実印というものは、いつ必要になるかわかりませんから、一家の主柱となる人は、必要であるなしにかかわらずぜひ持っていたいものです。
また法律では、不動産の登記とか、公正証書の作成など、重要な権利に関する書類には、印鑑証明のある実印をおすことに定められていますから、これによって不正を防止することができます。何故なら改印届をしない限り、いい加減な逃げ口上は許されないからです。

〈認印〉
毎日の生活では、認印がいちばんひんぱんに使われます。それだけに認印だからと軽く考えてしまいがちです。
もちろん実印を要求される書類には認印は使えませんが、そのほかは、いったん自分のはんこをおしてしまえば、はんことしての効力になんらかわりはありませんから、十分な注意が肝要です。
実印なら印鑑証明があるので、他人が勝手に行使するわけには行きませんが、認印となるとあり合わせでも間に合いますから、契約不履行や、詐欺などもおこる可能性がでてきます。ですから、保証人となることを承諾した契約書その他の大切な証書にはんこだけをおすようなときは、なるべく実印を使ったほうが安全です。


以上、それぞれのはんこの持つ効力についてお話してまいりましたが、こんなに大切なはんこなのに案外無関心な人は多いのではないでしょうか。
とくにいまの時代は、生活や人間関係が複雑な世の中です。そういうなかで、私たちのくらしを守るためにも、はんこの重要な意義と役割を認識して、その保管や使用に注意を払い、災いを招くことのないよう心がけてください。
 
※ご 注 意:
このホームページは、日常におけるはんこの一般的な使い方に関してご説明したものです。
このホームページを参考にして行った行為で不利益を被った場合でも、六郷印章業連合組合は一切責任を負いません。